横浜市心身障害児者を守る会連盟

福祉大会

(20回から29回のまとめ)

福祉大会は横浜市心身障害児者を守る会連盟を設立以来、毎年欠かさず開催してきました。その時期に応じたテーマで講師を選びパネルディスカッション形式で開催したこともありますが、最近では平成27年4月にまとめた第3期横浜市障害者プランの説明会を同時に行っています。

20回大会は、日本社会福祉士会理事で権利擁護センターぱあとなあ運営委員長の古畑英雄氏による講演会では、施設で暮らしている障害者の権利擁護、成年後見制度について講演をしていただきました。

21回大会の講師は弁護士で、千葉県で立ち上げた権利擁護事業PACガーディアンズ理事長の佐藤彰一氏でした。成年後見制度が本質的にどんな制度なのか、どういうふうに利用されているか、どんなところで役に立つか、どうやって活用していくか、成年後見だけでは足りないなど、わかりやすくエピソードを混じえながら納得のいく講演でした。

22回大会はそれまでとは形を変え、3人の発達障害児をもつシンガーソングライターのうすいまさと氏による講演会&コンサートで、お子さんの様子を伝える中で障害に対する正しい理解を広めていきたいという思いと親の願いが歌を通して感じられました。

23回大会は7団体共催による講演会とシンポジウムを行いました。講演は社会福祉法人ロザリオの聖母の会の荒井隆一氏にお願いし、平成19年に行った入所施設待機者調査の調査結果をもとにシンポジウムを行いました。この調査の結果から見えてきた課題は第2期横浜市障害者プランに、親亡き後も地域で安心して暮らせる将来にわたるあんしん施策として盛り込まれました。後見的支援制度や多機能型拠点に反映されています。

24回大会は平成22年度よりスタートした将来にわたるあんしん施策の進捗状況の説明と、10月より先行4区でスタートした後見的支援制度について、横浜市より説明していただきました。25回大会は将来にわたるあんしん施策の説明と後見的推進事業が発足から1年がたち、利用登録者数が136人、あんしんキーパーが122人に増えたことの報告があり、横浜移動サービス協議会副理事長より移動支援について制度のことや使い方、ガイドヘルパー制度についてなどわかりやすく話していただきました。

26回大会は前回同様に将来にわたるあんしん施策の説明と後見的支援制度を進めていく上で必要になるあんしんノートの活用についてNPO法人ゆうの風事務局長よりあんしんノートの必要性と活用方法について詳細に説明していただきました。

27回大会は将来にわたるあんしん施策について25年度の進捗状況を説明していただき、講演会は弁護士で後見的支援制度検証委員をされている川島志保氏よりわかりやすい権利擁護の講演をしていただきました。

28回大会は横浜市第3期障害者プラン(素案)についての説明をしていただき、今回は障害者に対する啓発を含めた映画「39窃盗団」(監督・脚本:押田興将)を上映しました。ダウン症の青年が主役を演じる、意外と社会派?コメディー~障害があってもいつも笑いがある~。障害を取り巻く現実を明るく描いた映画です。

29回大会は高齢化社会にむけて障害者の家族も高齢化に伴い、親亡き後のあんしん施策として、成年後見人をどうするかと悩む家族が増えてきた現実をふまえて、弁護士の内嶋順一氏にわかりやすい成年後見制度について講演いただきました。